マンションリフォームの
スタッフコラム
管理規約も安心！リフォームで失敗しない遮音フローリングの選び方
＊参照：マンション用直張防音床材 / 天然木床材
オトユカフロア45Ⅱ(147幅タイプ) /DAIKEN
https://www.daiken.jp/product/DispDetail.do?volumeName=00001&itemID=t000100002324
遮音フローリングの基礎知識
遮音フローリングとは？その役割とは
遮音フローリングとは、フローリングの表面材と遮音材を一体化させ、防音性能を持たせた特殊な床材のことを指します。
＊参照：DAIKEN 遮音フローリングの平面図・断面形状
特にマンションや集合住宅では、階下への音漏れを防ぐために重要な役割を果たします。
多くの場合、イスの移動音や足音といった生活音が問題になるため、遮音フローリングを使用することで、それらの音を軽減し、快適なマンション暮らしを実現します。
防音対策として取り入れるだけでなく、管理規約に沿った床材を選ぶ必要があるため、リフォームの検討時には欠かせないポイントです。
遮音等級（L40・L45など）の意味と重要性
遮音等級は「L値」で表され、L値が小さいほど優れた遮音性能を持つことを示します。
例えば、L45は一般的なマンションでよく採用される遮音基準ですが、さらに性能を求める場合にはL40が指定されることもあります。
＊参照：DAIKEN 階下への音を軽減する防音床材・オトユカフロア45Ⅱ(147幅タイプ)
艶やかな表面仕上げによる天然木化粧の歩行時の沈み込み感に配慮したマンション用防音床材です。
https://www.daiken.jp/product/DispDetail.do?volumeName=00001&itemID=t000100002324
このL値は主に軽量床衝撃音（LL値）と重量床衝撃音（LH値）の2種類で判定され、それぞれ椅子の引きずり音や足音に対応しています。
多くのマンションリフォームでは、管理規約で特定の遮音等級が示されており、違反すると後々トラブルの原因になることもあります。
そのため、自分の住宅に適した遮音等級を知ることが、防音フローリング選びには欠かせません。
一般的なフローリングとの違い
一般的なフローリングと遮音フローリングの最大の違いは、音を遮断する性能の有無です。
通常のフローリングはデザインや仕上がり重視で製造されており、音を下の階に伝えやすい構造になっています。
一方、遮音フローリングは使用される素材や構造が工夫されており、床衝撃音を吸収する性能が高い点が特徴です。
特に、防音性能を持つマンション用防音直張り床材が注目されており、階下の騒音トラブルを回避できます。
リフォーム記録にもしっかり残しておくことで、管理組合からの確認時にも安心です。
遮音性能が求められる主な場面
遮音性能が特に求められる場面としては、マンションや集合住宅などの生活音が響きやすい環境が挙げられます。
小さなお子様がいるご家庭や、イスや机を頻繁に動かす家庭では、生活音が階下への騒音トラブルとなりやすいため、防音フローリングの導入が推奨されます。
また、ピアノやペットがいるご家庭にも遮音性能の高い床材が求められるケースが多いです。
＊マョンリフォーム～ご夫婦とわんちゃんの暮らしをのんびりと
/埼玉県川越市
https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_645.html
さらに、リノベーション時に管理規約に従い遮音等級を満たしたフローリングを採用することは、円滑なマンション暮らしを送る上で、大きなメリットとなります。
マンションリフォームにおける管理規約と遮音フローリング
管理規約とは？その基本と確認事項
マンションの管理規約とは、居住者が快適に共同生活を送るために設けられたルールや基準のことを指します。
特にマンションのリフォームを行う際には、この管理規約をしっかりと確認することが重要です。
遮音フローリングなどの床材の交換は、集合住宅であるマンションではほかの住人に直接影響を与える工事として扱われるため、管理規約でさまざまな条件が課されていることが一般的です。
工事を進める前に規約を読解し、不適合箇所がないかを確認しましょう。
遮音等級に関するマンションのルール
多くのマンションでは、遮音等級に関する独自の基準が設けられています。
一般的に、L45以下の遮音等級を満たす防音フローリングが推奨される場合が多いですが、マンションによってはさらに高い基準が求められるケースもあります。
特に高級マンションや新築のマンションでは、L40やそれ以下の基準が設定されていることも珍しくありません。
リフォームを行う際は、遮音フローリングの遮音等級がマンションのルールに適合しているかを必ず確認してください。
この確認は、工事後のトラブル回避にもつながります。
管理組合とのコミュニケーションのポイント
リフォームの際には、管理組合とのスムーズなコミュニケーションが欠かせません。
特に遮音フローリングの導入にあたっては、事前に計画を管理組合に報告・承認を得ておくことが必要です。
管理規約に記載された基準だけでなく、リフォームを進める手順や作業時間などを相談することで、不要なトラブルを避けることができます。
また、「防音対策」「遮音等級」などの具体的な情報を提示し、使用予定のマンション用防音直張り床材について詳細を説明することで、管理組合側も安心しやすくなります。
管理規約違反を避けるための注意点
管理規約違反を防ぐための最大のポイントは「事前確認と承認」です。
リフォーム前に管理規約をよく読み、何が許可されているのかを明確化しましょう。
また、遮音等級や使用する床材が規定を満たしているかを確認することは必須事項です。
規約に違反した場合、原状回復の義務が発生する可能性もあるため、施工業者とも念入りに打ち合わせを行いましょう。
さらに、リフォーム記録を残しておくことで、アクシデントが発生した際の対応もスムーズに進みます。
マンション暮らしを快適に保つためにも、規約を守るリフォームを心がけましょう。
遮音フローリングの種類と選び方ガイド
L40とL45の遮音フローリングの違い
L40とL45は遮音等級を示す数値であり、その違いは遮音性能の高さにあります。
＊参照：日本建築学会 「建築物の遮音性能基準と設計指針」
L値は小さいほど遮音性能が高いことを表しており、L40のほうがL45よりも優れた防音効果を持ちます。
特にマンションのリフォームで防音対策を行う際には、管理規約などでL45以下の遮音性能が求められることが一般的です。
騒音トラブルを防ぐためには、設置場所やマンションのルールに基づき、適切なL値を選択することが重要です。
素材ごとの特徴：無垢材・複合材など
遮音フローリングの素材には、無垢材と複合材が使われることが多いです。
無垢材は自然素材ならではの質感や高い耐久性が魅力ですが、単体では遮音性能に限界があるため、防音性能を高めるために特殊な構造や材質を組み合わせる必要があります。
対して複合材は、複数の素材を組み合わせて製造されており、軽量床衝撃音（LL値）や重量床衝撃音（LH値）を抑える性能が高い製品も多いです。＊＊
＊＊参照 NODA ：L値には「LL」と「LH」という２種類の区分けがあります。
「LL」はイスの移動音、食器の落下音など、人が不快に感じやすい高い音（軽量床衝撃音）、LHは歩行音や人が跳ねた時のドスンとした音（重量床衝撃音）に対する遮音レベルを表します。）
https://www.noda-co.jp/torisetsu/clippinglife/detail/20231121174700.html
マンション暮らしで防音対策を優先する場合、遮音性能を備えた複合材のフローリングは選択肢として非常に有力です。
床暖房対応フローリングと非対応タイプ
床暖房対応フローリングは、床暖房を使用するご家庭に適したタイプです。
このタイプのフローリングは熱伝導性が良く、床暖房の効果を損なわないように設計されています。
また、熱による反りや変形にも対応した素材を採用しており、耐久性も重視されています。
一方で、非対応タイプのフローリングは比較的安価で取り入れやすいものの、床暖房には適さないため、用途や住環境によって慎重に選ぶ必要があります。
床暖房対応か否かを事前に確認し、ご家庭の設備に合ったフローリングを選ぶことが重要です。
耐久性やメンテナンス性から考える選び方
遮音フローリングを選ぶ際には、耐久性とメンテナンス性も重要なポイントです。
無垢材は傷や汚れが付きやすい反面、ご自身で補修を行いやすい特性があります。
一方、複合材は傷や水分に強い製品が多く、日々のメンテナンスが簡単であるため、集合住宅などの忙しい生活スタイルにも適しています。
また、水拭きやカラ拭きでお手入れがしやすい製品を選ぶことで、長期的な使用においても快適なフローリングを維持できます。
リフォーム記録を残しつつ、将来的なメンテナンス費用も見越した選択を心掛けましょう。
＊参照：床材の代表的メーカー 「WOODONE」
https://www.woodone.co.jp/media/cat08/1284/
リフォーム施工の流れと注意点
施工前に準備すべきこと
リフォームを進める前に、まずは管理規約を確認しましょう。
マンションのリフォームにおいては遮音等級の規定が設けられている場合が多いため、特にフローリングに関してL45以下などの基準を満たす必要があります。
加えて、管理組合への届出や許可申請も忘れずに行うことが大切です。
事前準備として、使用予定の「マンション用防音直張り床材」のカタログや遮音性能証明書を用意し、規約に適合していることを確認してください。
＊参照：「マンション用防音直張り床材」のほかに、マンションリフォームには、
「乾式二重床」という方法があって、床の高さを全体に統一するやり方です。
これは、専用部がバリアフリーになる反面、共用部との段差が生まれる可能性があり、マンションの作りによりケースバイケースで使用するやり方です。
施工中の確認ポイント
施工の際には、進捗状況を定期的に確認し、指定した防音フローリングが正しく使用されているかをチェックすることが重要です。
L45など具体的な遮音等級を満たす床材が指定通りに敷かれているかや、適切な下地処理が行われているかを業者に確認しましょう。
また、施工時に椅子の移動音や歩行音が予測通り低減されるか、軽量床衝撃音（LL値）や重量床衝撃音（LH値）に配慮した作業が進んでいるかについて話し合いを持つことも有効です。
＊マンションリフォーム～ワンちゃんとのびのび暮らせる、明るく開放感のあるLDK
/埼玉県越谷市
https://www.ishitomo-reform.co.jp/renovation/case/details_093.html
トラブルを防ぐための施工後の注意事項
施工後は仕上がりを慎重に確認し、リフォーム記録として写真を残しておくことをおすすめします。
遮音フローリングは施工が完了した段階では目視だけでは遮音性能の詳細がわからないため、必要に応じて業者に実際の遮音効果を測定してもらうのも良い方法です。
また、万が一遮音性能に不具合があれば、早めに業者と相談し改善を求めましょう。
さらに、施工後の生活ではフローリングのメンテナンスにも気をつけることが大切です。
適切な手入れをすることで耐久性が向上し、防音性能を長く保つことができます。
たとえば、水分が残るとフローリングの劣化につながるため、カラ拭きを心がけることが推奨されます。
これにより、マンション暮らしにおける快適さを維持することができるでしょう。
＊マンションリフォーム～キッチン交換、フローリング・壁紙張替で住まい一新！
/埼玉県越谷市
https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_413.html
遮音フローリング選びで失敗しないためのポイント
近隣住民への配慮を忘れない
マンション暮らしでは、静かな環境を保つことが特に重要です。
遮音フローリングを選ぶ際には、防音対策が十分な製品を検討することで、隣室や階下の住民への騒音トラブルを未然に防ぐことができます。
特に、集合住宅ではマンション用防音直張り床材や、遮音等級L45以下のフローリングが主流となっています。
これらは、イスの移動音や足音といった日常生活の音を効果的に抑えることができます。
また、施工の前には管理規約や周囲の住民への説明を十分に行い、リフォームが近隣住民にとって負担にならないようにする配慮が求められます。
予算と品質のバランスを考える
遮音フローリングの価格は、素材や遮音性能により大きく異なります。
予算内でマンションの管理規約を満たす商品を選ぶことが重要です。
例えば、遮音等級LL-45をクリアするフローリングには複数のブランドや種類があり、無垢材や複合材といった素材別にあわせた価格差があります。
メーカーの製品例では、DAIKENやWOODONEといった主要メーカーの防音床材が挙げられますが、価格と性能を比較しながら選ぶことが賢明です。
リフォーム記録を作成しておくと、その後の見直しや証拠として役立てられます。
＊参照：グランドフローリング L-45 /WOODONE
専門業者選びのコツ
フローリングリフォームを成功させるためには、専門業者選びが非常に重要です。
業者を選ぶ際には、遮音フローリングの施工実績が豊富であることを確認するのがポイントです。
また、マンションの管理規約や遮音等級について十分な知識を持ち、適切な提案ができる業者を選びましょう。
その際、事前に施工過程や使用する材料について細かく説明してもらうことが大切です。
口コミや評価も参考にしつつ、いくつかの業者から見積もりを取り、比較検討するのが効果的です。
将来的なメンテナンス費用を見越した選択
遮音フローリングを選ぶ際には、初期費用だけでなく、将来的なメンテナンス費用も考慮する必要があります。
たとえば、無垢材は高級感があり耐久性もありますが、水分や傷に弱いため、定期的なメンテナンスが必要です。
一方、複合材は比較的メンテナンスが簡単で、日々のお手入れも負担が少ないというメリットがあります。
床暖房対応のフローリングを選ぶ場合も、専門のお手入れ用品が必要になることがありますので、費用がかさむ可能性を考えておきましょう。
最適な選択をすることで、長く快適なフローリング環境を維持することができます。
まとめ
マンション暮らしで、一番、近所に気をつかうことは、「音」です。
https://www.woodone.co.jp/product/item/housing/floor_syaon/
「防音性能」「遮音等級」がある床材があるのは、主にこの理由です。
マンションリフォームでは、いくつかの気にしなくてはならないポイントがあり、
「音」問題も、優先順位が高い事柄です。
家族と一緒にくつろげる空間をつくるならば、どんな機能性があるフローリングか？をじっくりと選択されてはいかがでしょうか！
石友リフォームサービスでは、「音」（遮音）について床材からマンションリフォームを手掛けています。
お気軽にお声掛けください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。
