
築40年の戸建てに住んでいて、そろそろリノベーションを検討されている方も多いのではないでしょうか。
ただ、築40年と古いために「そもそもリノベーションで対応できるのか」「建て替えの方が良いのでは」と悩んでいる方もいるでしょう。
そこでこの記事では、築40年の戸建てのリノベーションについて、建て替えとの比較や実際の施工事例、リノベーションを成功させるためのポイントまで解説します。
築40年の戸建て住宅は、多くの場合リノベーションがおすすめです。
建て替えと比べて費用が抑えられ、工期も短く、住みながら工事ができることも多いためです。ただし、建物の状態によっては建て替えが必要な場合もあるため、それぞれの特徴を理解したうえで選ぶことが大切です。
リノベーションは費用を大幅に抑えられるのが最大の魅力です。建て替えと比べて大きくコストを抑えながらも、新築に近い快適さを実現できる可能性があります。工期も1〜5ヶ月程度と短く、住みながら進められることが多いため、仮住まいの必要がないケースも多いです。
ただし、建物の老朽化がひどい場合は根本的な解決にならないことがあります。とくに耐震性や断熱性能の向上には限界があります。また、既存の構造に制約されるため、理想の間取りを実現できない場合もあります。
一方、建て替えなら耐震性や断熱性能を大幅に向上させられます。間取りや設備を自由に設計でき、ライフスタイルに合わせた理想の住まいを作ることが可能です。
しかし、費用と工期が大幅に増加し、解体から完成まで6〜12ヶ月程度かかります。その間は必ず仮住まいが必要になり、引っ越しや仮住まいの費用もかかります。建築許可などの手続きにも時間が必要です。
リノベーション
コスト 低い
工期 1~5ヶ月
仮住まいの必要性 不要または短期間
設計の自由度 既存構造による制約あり
耐震・断熱性能 向上に限界あり
建て替え
コスト 高い
工期 6~12ヶ月
仮住まいの必要性 必須(長時間)
設計の自由度 比較的高い
耐震・断熱性能 大幅に向上可能
結論から述べると、リノベーション後も40年〜60年住み続けることも十分可能です。
住宅の寿命に決まりはありません。確かな技術で建てられていて、適切なメンテナンスが行われた住宅の基礎・土台・柱などの構造部は、特別なトラブルがなければ80〜100年はもつと言われています。実際に100年以上経っているお寺や古民家も少なくありません。
リノベーション後も定期的なメンテナンスを行うことで、家の寿命をさらに延ばすことができます。5年ごとの点検と必要に応じた補修を行えば、長期にわたって安全で快適な住まいを維持することが可能です。
築40年の戸建てをリノベーションする際は、ベースとなる建物の状態を正確に把握することが重要です。
事前の物件チェックを怠ると、想定外の補修費用が発生する可能性があるうえ、せっかくのリノベーションが無駄になってしまう場合もあります。
• 家を支える土台や柱、梁などの大切な部分が腐っている
• シロアリに食べられてボロボロになっている
• 長年の雨もりで家の骨組みが広い範囲で腐ってしまっている
他にも、建物が傾いている、土台に大きなひびが入っている、地面が沈んでいる様子が見られるなど、地盤に問題がある物件も注意が必要です。
また、法律が変わったことで今のルールに合わなくなった物件や、道路に面していないため建て直しができない物件なども、リノベーションするときに制限を受けることがあります。
ホームインスペクションとは、住宅のプロが家の傷み具合や不具合がないかを調べてくれるサービスのことです。土台・外の壁・屋根・床下・天井裏・水道管など、家のすみずみまでチェックしてもらえます。
普段見えない場所の状態を専門家がチェックしてくれるので、リノベーションができるかどうかや、どこから直すべきかがはっきりします。必要な修理や補強の内容がわかり、これから築40年以上の物件を購入する予定なら、値段交渉の材料にもなります。
ここでは、実際に築40年以上の戸建てをリノベーションした事例をご紹介します。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/renovation/case/details_096.html
築40年の中古住宅を購入し、リノベーションを行った施工事例です。古民家の魅力に一目惚れして購入を決めたものの、水回りの老朽化や断熱性の低さ、収納スペースに悩まされていました。
リノベーションでは、間仕切りを取り払い、23帖の広々としたLDKを実現しました。対面キッチンと小上がりの畳コーナーを設けることで、家族が自然に集まる空間になっています。
断熱改修により冬場の寒さも解消され、光熱費も大幅に削減。デザインに関しては、構造上移動できない柱や梁をあえて露出させ、間接照明でライトアップすることで、古民家ならではの魅力を最大限に引き出しています。古民家の趣を残しながらも、現代的な快適性を手に入れました。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/renovation/case/details_089.html
築40年の実家をリノベーションした事例です。
冬場の居間の寒さに長年悩まされており、動線の悪さや間取りの使い勝手の悪さも課題でした。屋根や外装、内装の劣化も進んでいたため、全面的なリノベーションを決意されたそうです。
リノベーションでは、和室二間と廊下を取り込んで約22帖の大空間リビングを実現。高性能断熱材で区画断熱を行い、広い空間でも冬暖かく過ごせるようになりました。キッチンは回遊動線を採用し、家事効率が大幅に向上しました。また、既存の和室の趣を残すため、真壁和室の柱や鴨居などの構造体は残しつつ、半畳縁無し畳を採用して和モダンな雰囲気に仕上げています。さらに随所に配置した間接照明が、旅館のような上質な空間を演出しています。
出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/renovation/case/details_062.html
しばらく空き家となっていた実家をリノベーションした事例です。昔ながらの造りで収納が少なく、居室が物置のようになっていました。長期間の空き家で全体的に傷みが進行し、収納スペースも極端に少なく、断熱性能が低いという課題がありました。
しかし、定年をきっかけに、実家でセカンドライフを快適に過ごせる住まいにしたいということで、リノベーションを決意されたそうです。
リノベーションでは、外壁をガルバリウム鋼板で全面貼り替えし、メンテナンスフリーな外観に生まれ変わっています。内部は将来を見据えたバリアフリー設計を採用。LDKはデザインにこだわり、格子や天井の変化、木目調クロスなどで落ち着いた空間を演出しました。寝室には大型のウォークインクローゼットを設置し、「たたむ収納」から「かける収納」へシフトすることで、家事負担の軽減にも成功しています。
築40年の戸建てのリノベーションを成功させるには、古い住宅のリノベーションが得意で、多くの実績があるリフォーム会社に頼むことが大切です。
新しく家を建てるのとは異なる知識や経験が必要なので、築40年以上の物件を豊富に手がけていて、家の構造や地震への強さ、断熱などについて精通している業者を選びましょう。
もしも、これから築40年以上の中古物件を購入してからリノベーションを検討している場合は、物件探しから設計・工事まですべてお任せできる「ワンストップリノベーション」を実施している会社に頼むのがおすすめです。
物件を選ぶ段階から専門家のアドバイスがもらえて、リノベーションに向いた物件を効率よく見つけられます。買う前におおよその見積もりがわかるので予算オーバーを防ぐことができ、物件の購入とリノベーションのローンをまとめて組むことも可能です。
築40年の戸建ては、適切なリノベーションで快適に住み続けることができます。建て替えより費用を抑えながら、新築に近い快適さを実現できるのがリノベーションの魅力です。
リノベーションを成功させるには、事前の物件チェックと信頼できる業者選びが大切になります。今、築40年戸建てのリノベーションを検討中で、物件探しから施工までワンストップで対応できる会社を探しているのなら、ぜひ石友リフォームサービスにご相談ください。豊富な実績と高い技術力で、理想としている住まいの実現をサポートします。
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