
LDK・水回りリフォーム~区切られた空間を機能的な大空間に/石川県かほく市
https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_617.html
「狭い家で二世帯が暮らすのは窮屈かも」
「プライバシーは確保できるかな」
「収納スペースは足りるだろうか」
このような不安を抱える方も多いでしょう。しかし、リフォームする前に適切な間取りと空間活用のテクニックを知ることで、狭小住宅でも快適な二世帯住宅を実現することは可能です。
この記事では、狭小住宅を二世帯住宅にリフォームする際に最適な間取りタイプやスペースを効率的に使うコツ、成功のポイントを具体的に解説します。
リフォームを検討中の方はもちろん、将来的な二世帯同居に備えて情報収集したい方にも役立つ内容です。ぜひ参考にしてください。
二世帯住宅の間取りには、完全分離型、一部共有型、同居型の3つのタイプがあります。狭小住宅ではこの中でも、共有部分を設けることでスペースを確保できる「一部共有型」がおすすめです。
一部共有型では、キッチンや浴室などの設備を共有することで、同じ設備を2セット用意する必要がなく、限られたスペースを有効活用できます。そのうえで、各世帯のプライベート空間も確保できるので、狭小住宅の二世帯住宅には適したスタイルと言えるでしょう。
狭小住宅を二世帯住宅にリフォームする場合、縦割りよりも横割りの方がベストな選択肢です。
縦割りは、建物を左右に分けて各世帯が隣り合わせで住む方法です。限られたスペースをさらに縦に分割することになり、各世帯の生活空間が極端に狭くなってしまいます。また、縦割りにすると、それぞれの世帯に階段が必要になるため、貴重な生活スペースが階段によってさらに狭められてしまいます。
一方、横割りは建物を上下の階で分ける方法です。新たに階段を設けることなく、それぞれの階で限られたスペースを有効に活用できます。親世帯の生活スペースを1階にすれば、階段の上り下りをなくし、負担を減らすことが可能です。
狭小住宅の二世帯リフォームを成功させるには、限られたスペースをいかに効率的に活用できるかがカギとなります。以下の3つのポイントを押さえて、快適な二世帯住宅を実現しましょう。
• やりたいことの優先順位を決めておく
• 共有部分を増やしてスペースを確保する
• プライバシーを確保する
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
一般的な住宅に比べてスペースが限られている狭小住宅の二世帯リフォームでは、やりたいことの優先順位を決めて取捨選択をすることが必要不可欠です。
たとえば、プライバシーを優先するのか、収納スペースを重視するのか、書斎が必要なのか、リビングは少し狭くても個室を確保したいのかなど、家族のライフスタイルや趣味に合わせて優先順位を決めておきましょう。
親世帯と子世帯では、それぞれの生活スタイルや価値観が異なることが多いため、事前に何を優先するかを話し合っておくことが大切です。
一般的な住宅に比べてスペースが限られる狭小住宅の場合、空間を完全に分けるのは現実的ではありません。リビングや水回りなど、共有できるところは共有して、スペースを確保することが大切です。
玄関や階段を共有すれば出入り口のスペースを有効活用できますし、水回りを共有すれば配管工事を集約できて費用も抑えられます。また、比較的広い面積が必要なキッチンやダイニングを共有スペースにすれば、より広々とした空間を確保できます。
このように、共有部分を増やすことで、それぞれの世帯が必要な個室や収納スペースを十分に確保することができます。ただし、共有部分を設ける際には、後々のトラブルを避けるためにルールや掃除の分担などをあらかじめ決めておきましょう。
二世帯住宅で発生しやすい代表的なトラブルが、プライバシーの確保についてです。どのようにプライバシーを確保するのかについて、しっかりと話し合っておく必要があります。「プライベートな空間」と「共有する空間」を明確に分けることで、お互いの生活に干渉しすぎない環境を作ることができます。
また、世帯ごとに収納スペースを分けることで、お互いのライフスタイルに干渉することなく必要なものを収納できます。可能であれば、世帯間の動線が交わらないようにすることが理想的です。
狭小住宅の二世帯リフォームでスペースをうまく確保するには、以下の方法が効果的です。
• 空間はゆるやかに仕切る
• 収納力は造作家具で確保する
• デッドスペースを上手く活用する
• 家事動線や生活動線を徹底的に考える
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
狭小住宅では、壁で空間を完全に仕切ってしまうと圧迫感が増し、狭さが強調されてしまいます。
家具や間仕切りパネル、格子などを使って仕切ることで、必要に応じて空間を分けたり繋げたりすることができます。壁で仕切るよりも閉塞感が少なく、光や風の通りも確保できるため、狭さを感じさせない空間作りが可能です。
狭小住宅では収納スペースの確保は一つの大きな課題となります。既製品の収納家具を使うと、スペースに合わずもったいないすき間ができたり、収納力が不足したりする場合が多いでしょう。
そこでおすすめなのが、空間にぴったり合う造作家具の活用です。造作家具とは、その家専用にオーダーメイドで作る家具のことです。壁面を天井まで使った収納や、階段下のスペースを活用した収納など、空間に合わせて作ることで、限られたスペースを最大限に活用することができます。
また、収納を壁面に集めることで、部屋の中央がすっきりして広く感じられます。
狭小住宅では、一般的には活用しにくいとされるデッドスペースの活用が必須です。階段下のスペースや天井裏、柱と壁の間のわずかなスペースなど、住宅内のあらゆるデッドスペースを有効活用しましょう。
たとえば、階段下を収納として利用したり、天井高を活かして中二階を設けたりすることで、生活スペースを生み出すことができます。また、壁の厚みを利用した埋め込み式の収納や、窓際の出窓スペースをベンチやデスクとして活用するなど、工夫次第でさまざまな使い方が可能です。
狭小住宅の二世帯住宅では、家事動線や生活動線をあらかじめ考えておかないと、生活しづらい空間になるので注意が必要です。
特に1日の中で使う頻度が多い「水回り」は、使いやすい配置を心がけるとよいでしょう。たとえば、洗面所、浴室、洗濯機置き場は近くに配置すると家事効率が上がります。また、キッチンとダイニングの動線も短くすることで、料理の準備や片付けがスムーズになります。
しかし、親世帯と子世帯の生活リズムや習慣を考慮し、お互いの動線が交わりすぎないような間取りを工夫することも大切です。
狭小住宅を二世帯住宅にリフォームする場合、限られたスペースを有効活用するための工夫が必要です。一部共有型の間取りを採用し、横割りにすることで効率的に空間を利用できます。
よりスペースをうまく確保したい方は以下の点を意識してみてください。
• やりたいことの優先順位を明確にする
• 共有部分を設けてスペースを確保する
• プライバシーを確保する
• 空間をゆるやかに仕切る
• 造作家具で収納力を高める
• デッドスペースを有効活用する
• 効率的な家事動線・生活動線を検討する
これらのポイントを押さえることで、狭小住宅でも快適な二世帯生活を実現することができます。もし、二世帯同居にあたってリフォームを検討中の方はお気軽にご相談ください。経験豊富なスタッフが、理想的な住宅づくりのご提案をさせていただきます。