*ハイブリッド給湯器の一例 / エコワン(参照:リンナイ)
 
 
 
 
冬の光熱費が気になる季節
 
「もっと省エネで、快適にお湯を使える方法はないかな?」——そんな声に応えるのが、いま注目のハイブリッド給湯器です。
 
電気とガスのいいとこ取り!省エネ性を最大限に高める理想的な給湯・暖房システムこのシステムは、少ないエネルギーで効率よくお湯をつくり、家計にも環境にもやさしい次世代型の給湯スタイル。
 
寒い季節でもお湯切れの心配がなく、快適なバスタイムを支えてくれる頼もしい存在です。
 
ここでは、その仕組みやメリット、導入のポイントをわかりやすく解説します。
 
 
 
 
ガスと電気のイイトコどり「ハイブリッド給湯器」 
  
*ハイブリッド給湯器の一例:エコワン(参照:リンナイ)
 
ハイブリッド給湯器は、電気ヒートポンプとガス給湯器の2つの熱源を組み合わせることで、高い省エネ性と安定した給湯能力を両立した次世代型の給湯システムとして、近年注目を集めています。
 
 
従来のガス給湯器と比較して光熱費を大幅に削減できる可能性があり、環境意識の高まりとともに注目を集めています。
 
ここでは、ハイブリッド給湯器の仕組み、メリットとデメリット、導入時のポイント、そして主要メーカーの製品などを詳しく解説します。 
 
 
 
 
 
 
ハイブリッド給湯器の仕組み
 
ハイブリッド給湯器は、主に「電気ヒートポンプユニット」「ガス給湯器(高効率ガス給湯器、エコジョーズ)」「貯湯ユニット」の3つの要素で構成されています。
 
これらのユニットが連携して、効率的にお湯を供給します。 
 
1.    ヒートポンプユニット: 大気中の熱エネルギーを効率的に集め、その熱を利用して少ない電力でお湯を沸かします。電気式のエコキュートもこのヒートポンプを利用しています。
 
2.    ガス給湯器: 瞬間的に大量のお湯が必要な時や、外気温が低くヒートポンプの効率が下がる時に作動します。エコジョーズと呼ばれる高効率なものが組み合わされることが一般的です。
3.    貯湯ユニット: ヒートポンプで沸かしたお湯を蓄えておくタンクです。家族の人数やライフスタイルに合わせて、容量を選びます。
 
 
これら3つのユニットは、AI制御によって、その時々の状況に応じて最も効率的な方法を選択します。
 
 
例えば、普段の給湯はヒートポンプをメインに行い、お湯の使用量が増える時間帯や、冬場などの厳しい寒さでヒートポンプの効率が落ちる時には、ガス給湯器で不足分を補います。
 
 
このハイブリッド運転により、高い省エネ性を実現しながらも快適性を損ないません。
 
 
 
 
 
ハイブリッド給湯器のメリット
1. 圧倒的な省エネ性能と光熱費削減 
ハイブリッド給湯器の最大のメリットは、高い省エネ性能による光熱費の削減です。
 
 
*ハイブリッド給湯器の省エネ性(参照:エコワン/ リンナイ)
 
 
ヒートポンプが主に空気中の熱を利用してお湯を沸かすため、従来のガス給湯器やエコジョーズと比較して、大幅なランニングコストの削減が期待できます。
 
 
メーカーの試算では、エコジョーズと比較して年間光熱費が50%以上削減できる例もあります。
 
2. お湯切れの心配が少ない 
 
貯湯ユニットに沸かしたお湯を蓄えているだけでなく、必要な時に瞬間的に沸かすことができるガス給湯器も搭載しているため、お湯切れの心配がほとんどありません。
 
家族が多い家庭や、来客時など、急な湯量増加にも柔軟に対応できます。
 
3. 災害に強い 
 
停電や断水などの災害時にも、生活用水を確保できる点が大きな強みです。
 
貯湯タンクにお湯が残っている場合は、非常用の取水栓から取り出して使用することができます。
 
ただし、飲用は推奨されていないため、注意が必要です。 
 
 
4. 安定した湯温
 
ヒートポンプとガス給湯器が連携することで、外気温に左右されにくい安定した湯温を供給できます。
 
冬場でも、パワフルなガス給湯器がサポートするため、快適なバスタイムを楽しめます。
 
 
 
5. 環境にやさしい 
 
ヒートポンプで空気中の熱を利用することは、再生可能エネルギーの活用につながります。
 
また、従来の給湯器に比べてCO2排出量を大幅に削減できるため、地球環境にも配慮した選択と言えます。
 
 
 
 
 
ハイブリッド給湯器のデメリット(一般的なガス給湯器と比べて)
 
 
1. 導入コスト
 
従来のガス給湯器やエコキュートと比較して、本体価格が高価な点がデメリットです。
 
ただし、国や自治体からの補助金制度を利用することで、導入コストを抑えられる場合があります。
 
 
2. 設置スペースの確保が必要 
 
ヒートポンプユニットと貯湯ユニットを設置するため、ある程度の広さが必要です。
 
特に、ヒートポンプユニットは熱交換のために周囲の空気を取り込む必要があるため、通気性の良い場所に設置しなければなりません。
 
従来の給湯器からの買い替えでは、設置場所の確保が課題になることがあります。
 
 
3. 寒冷地での効率低下 
 
ヒートポンプは外気温が低いと熱交換効率が落ちるため、極端な寒冷地では、省エネ効果が薄れる可能性があります。
 
ただし、最近の製品は寒冷地仕様のものが増え、性能も向上しています。 
 
 
4. 設置条件の確認
 
設置場所や配管工事など、従来の給湯器よりも複雑な工事が必要になる場合があります。
 
 
 
 
ハイブリッド給湯器の選び方
 
ハイブリッド給湯器を選ぶ際には、以下のポイントを考慮しましょう。
 
•    家族構成と湯量: 家族の人数や、お風呂のお湯張り、シャワーなどの利用状況に合わせて、貯湯ユニットの容量を選びます。
 
•    設置場所: ヒートポンプユニットと貯湯ユニットを設置するスペースがあるか確認します。
 
•    補助金制度の活用: 国や自治体の補助金制度を活用する事で、導入コストを抑えられます。
 
•    メーカーと機能: リンナイやノーリツなど、各ガス機器メーカーより発売されています。それぞれ特徴がありますので、ライフスタイルに合った機能を選びましょう。 
 
 
 
主要メーカーの製品例
 
•    リンナイ「ECO ONE(エコワン)」: AIを搭載し、家族の生活パターンを学習しながら最適な運転を行います。給湯と暖房の両方をまかなうタイプもあり、快適性と省エネ性を追求しています。
 
•    ノーリツ「ユコアHYBRID(ユコアハイブリッド)」: 高効率なエコジョーズとヒートポンプを組み合わせ、高い省エネ性を実現しています。 
 
 
 
 
 
まとめ
 
 
光熱費の高騰やエネルギー問題が注目される今、給湯や暖房の仕組みを見直す方が増えています。
 
そんな中で注目されているのが、電気とガスの「いいとこ取り」をしたハイブリッド給湯器です。
 
 
電気の高効率ヒートポンプでお湯をつくり、必要に応じてガスの瞬発力で補うため、ムダなく効率よくお湯を使えるのが特徴です。
 
初期費用こそ一般的なガス給湯器より高めですが、長期的に見るとランニングコストの削減効果が大きく、数年でその差を回収できるケースもあります。
 
さらに、エコ性能が高いため、CO₂排出量の削減にも貢献。家計にも環境にもやさしい選択肢といえます。
 
また、ガスと電気の両方を活用することで、停電や断水などの災害時リスクにも強いのが大きなメリットです。
 
お湯切れの心配も少なく、冬場でも快適な入浴や暖房が確保できます。
 
さらに、国や自治体による補助金制度を利用できる場合もあります。
 
制度内容は年度ごとに変わるため、購入前に専門店やリフォーム会社へ一度相談するのがおすすめです。
 
冬を迎える前の今こそ、給湯器の見直しに最適なタイミング。
 
家族の快適さと安心を長く守るために、ハイブリッド給湯器で省エネと快適性を両立した住まいを実現してみませんか。
 
 
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