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建築のプロが教える、台風前に準備すべき家全体の点検リスト
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2025.08.21

建築のプロが教える、台風前に準備すべき家全体の点検リスト

目次

 

屋根の点検と補強

 

瓦や金属屋根の浮きやひび割れをチェック

雨樋の詰まりや破損を確認

ひび割れた部分や劣化箇所の補修

防水加工や保護シートの追加

専門業者による点検の必要性

 

窓と外壁の点検

 

窓ガラスが割れにくい対策を施す

シャッターや雨戸の設置

外壁のひび割れや欠損箇所をチェック

飛来物による被害を防ぐ対策

台風対策用フィルムの活用

 

庭やベランダの安全対策

 

飛びやすいものを片付ける

植木鉢や家具を固定

排水溝の詰まりを防ぐ清掃

フェンスや物置がしっかり固定されているか確認

洪水対策のための排水設備の確認

 

備品の確認と緊急対策

 

停電対策として懐中電灯や充電バッテリーを準備

非常食や飲料水の確保

雨漏り対策としてブルーシートやテープの用意

修理道具や応急処置セットの確認

避難経路の確認と避難準備

 

まとめ

 

 

 

 

 

屋根の点検と補強

 

瓦や金属屋根の浮きやひび割れをチェック

 

台風対策として、まず瓦や金属屋根の浮きやひび割れを確認することが重要です。

 

これらの状態を放置すると、強風時に屋根材が飛ばされる恐れがあり、雨漏りの原因にもなります。

 

特に劣化が進んだ瓦や金属屋根は注意が必要です。台風前には、目視や軽く手で触れて確認しましょう。
 
*劣化が進んだ瓦

 

 

雨樋の詰まりや破損を確認

 

雨樋の詰まりや破損も台風時に大きな影響を与える部分です。

 

雨樋が詰まっていると雨水が適切に流れず、住宅の壁や基礎が浸水被害を受ける場合があります。

 

また破損した雨樋は落下の危険があり、事故の原因になることもあります。

 

台風シーズン前に詰まりや破損を点検し、必要に応じて清掃や修理を行いましょう。

 

 

 

ひび割れた部分や劣化箇所の補修

 

屋根のひび割れや劣化箇所をそのままにしておくと、雨水が染み込み、住宅全体の耐久性に影響を及ぼします。

 

台風が接近する前に、劣化部分をコーキングや防水材などで補修しておくことをおすすめします。
 
*人が乗り、破損したスレート瓦の一例

 

小さなひびでも早めに対応することで、結果的に修理費用を抑えることができます。

 

 

 

防水加工や保護シートの追加

 

特に雨漏りが心配される場合は、防水加工や保護シートを追加することも有効です。

 

防水シートを屋根全体に敷くことで、雨水の浸入を防ぎ、住宅内の和室や壁紙を含む内装への被害を軽減することができます。
 
*屋根下地:防水シートの一例

専門家のアドバイスを受けながら、効果的な対策を講じましょう。

 

 

 

専門業者による点検の必要性

 

台風対策として屋根の無料点検を行っている専門業者に依頼するのも良い方法です。

 

素人では見落としがちな細かい劣化や損傷も、プロの目で確実にチェックできます。

 

また、点検の結果を基に補強や修理が必要であれば、最適なリフォームプランを提案してもらえるため安心です。

 

台風後も早めに再点検を依頼することで、隠れた被害を最小限に抑えることができます。

 

 

 

窓と外壁の点検

 

窓ガラスが割れにくい対策を施す

 

台風の強風による飛来物は、窓ガラスが割れる主な原因となります。

 

そのため、窓ガラスを割れにくくする対策が重要です。

 

特に、飛散防止フィルムや強化ガラスの設置は効果的な方法です。

 

これにより、割れた際のガラスの破片が飛び散るリスクを軽減できます。

 

また、雨漏りや破損が発生しにくくなるため、安心感が増します。

 

住宅のリフォームを検討する際には、窓ガラスの強度向上も視野に入れましょう。
 
*ガラスフィルムや養生テープなどを使った対策は、窓が割れてしまう際の飛散防止の効果はありますが、強風飛来物により窓が割れる対策にはなりません
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/sp/madoremo-shutter/

 

 

 

シャッターや雨戸の設置

 

シャッターや雨戸を取り付けることで、窓ガラスを直接の衝撃から守ることができます。

 

後付けシャッターの設置は、特に築年数が経過した住宅におすすめの対策です。
 
*窓にシャッターを取付け /  YKK AP  マドリモ シャッター
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/sp/madoremo-shutter/


手動タイプと電動タイプがあり、費用や使い勝手に応じて選ぶことが可能です。

 

また、「かんたんマドリモシャッター」のように短時間で施工できる製品もあり、台風シーズン前に準備できます。

 

シャッターには防犯効果もあるため、日常的な安心につながる点が魅力です。

 

 

 

外壁のひび割れや欠損箇所をチェック

 

台風シーズン前には屋根や外壁の無料点検を依頼して、ひび割れや欠損箇所を確認することが重要です。

 

外壁の小さなひび割れや剥がれが放置されると、雨漏りの原因となる可能性があります。

 

特に壁紙に湿気やシミが見られる場合は、既に内部にダメージがあるかもしれません。

 

点検時に劣化が見つかった場合には、迅速に補修することをお勧めします。

 

 

 

飛来物による被害を防ぐ対策

 

台風による強風で飛ばされる物は、外壁や窓に大きなダメージを与える恐れがあります。

 

庭やベランダにある植木鉢や自転車、物干し竿などは事前に片付けるか固定してください。

 

また、外れやすい網戸は破損や飛散を防ぐためにしっかり取り付けましょう。

 

さらには、専門業者に依頼して屋根材や窓周りの不安定な部分を補強することも有効な方法です。
 
*参照:YKKAP / スライド網戸 選べる2種類のネット
https://www.ykkap.co.jp/consumer/products/window/xmh

 

 

 

台風対策用フィルムの活用

 

台風対策用の飛散防止フィルムは、窓の防災能力を高める手軽なアイテムです。

 

施工が簡単で、費用対効果も高いため、台風の多い地域では非常に人気があります。

 

このフィルムを貼ることで、窓ガラスが割れても破片の飛散を防ぎ、室内の安全性を向上させることができます。

 

特に和室など、破片の飛び散りが家具や生活空間に大きく影響する場所では、早めの導入を検討してください。

 

 

 

庭やベランダの安全対策

 

飛びやすいものを片付ける

 

台風の際、庭やベランダに置かれた植木鉢、傘、物干し竿、自転車などの物が飛ばされる可能性があります。

 

これらの飛散物はご自宅だけでなく、近隣住宅や公共の施設にまで被害を及ぼす恐れがあります。

 

そのため、事前に飛ばされやすい物を室内に移動させることが重要です。

 

また、固定できないものは処分するか安全な場所に移動させることで、被害の発生を予防できます。

 

 

 

植木鉢や家具を固定

 

ベランダや庭に置いている植木鉢や家具は、強風で動いたり倒れたりする可能性があります。

 

特に大きなプランターや重い家具も例外ではありません。

 

これらの物はしっかりと固定する、または風の影響を受けにくい場所に移動させることが大切です。

 

固定用のバンドやロープを使うのも効果的です。こうした安全対策は「台風対策」として簡単に取り組める方法の一つです。
 
*庭先の大きなプランターの花

 

 

排水溝の詰まりを防ぐ清掃

 

台風による強雨で排水溝が詰まると、庭やベランダが浸水する恐れがあります。

 

特に庭やベランダの排水口が枯葉やごみなどで塞がっている場合、排水の妨げになりやすいです。

*ベランダの排水口

台風が来る前には、必ず排水口を確認し、ゴミや土などを取り除いておきましょう。

 

定期的な清掃は、長期的に見ても住宅の劣化や雨漏りのリスクを軽減する効果が期待できます。

 

 

 

フェンスや物置がしっかり固定されているか確認

 

庭に設置されているフェンスや物置が台風の強風で倒れると、建物や周囲に大きな被害を与える可能性があります。

 

事前にフェンスや物置がしっかり固定されているか確認しましょう。

 

必要に応じて、追加の固定具や補強材を使用するのもおすすめです。

 

また、特に台風の被害を受けやすい地域では、あらかじめ専門業者に相談してリフォームを兼ねた補強を検討するのもよいでしょう。
 
*参照:YKKAP / イーネットフェンス・門扉
https://www.ykkap.co.jp/consumer/products/exterior/enet

 

 

 

洪水対策のための排水設備の確認

 

台風の強雨時には、庭やベランダの排水設備が正常に機能しているかが重要です。

 

排水溝が詰まっている場合、雨水が溜まり住宅内に浸水する可能性があります。

 

庭や敷地全体の排水状況を確認し、必要があれば水はけを良くするためのメンテナンスを実施してください。

 

可能であれば、排水ポンプや増設した排水設備の導入も検討しましょう。

 

早めの対策が、大きな被害や修理費用の軽減につながります。

 

 

 

備品の確認と緊急対策

 

停電対策として懐中電灯や充電バッテリーを準備

 

台風の影響で停電が発生する可能性があります。

 

そのため、懐中電灯やモバイルバッテリーは必須の備品です。

 

懐中電灯は家族の人数分を用意し、手がふさがらないヘッドランプも役立ちます。

 

モバイルバッテリーは事前に満充電にし、余裕を持った容量のものを準備してください。

 

停電中は特に暗くなる和室や廊下の安全確保にも注意が必要です。

 

 

 

非常食や飲料水の確保

 

台風の際は食品や飲み水がすぐに調達できなくなる可能性があります。

 

非常食としては保存の効く缶詰やレトルト食品、栄養補助食品などを備蓄しておきましょう。

 

1人1日あたり3リットルを基準とした飲料水の確保も忘れないよう心がけてください。

 

また、食器類も必要に応じて用意しておくことが大切です。

 

 

 

雨漏り対策としてブルーシートやテープの用意

 

強風や大雨により屋根や外壁が損傷し、雨漏れが発生する場合があります。

 

事前にブルーシートや防水テープを準備しておけば、応急処置が可能です。

 

特に台風後の点検で屋根や壁の損傷が確認された場合、専門業者の修理を待つ間にこれらの道具を使用して被害の拡大を防ぐことができます。
 
*応急処置用のブルーシートの準備

 

 

修理道具や応急処置セットの確認

 

台風対策としては、ハンマーやドライバーなどの修理道具を手元に準備しておきましょう。

 

また、応急処置用セットとして救急箱や防水シート、ガムテープなどを備蓄しておくことも重要です。

 

特に築年数の経過した住宅や、リフォーム後でも点検が不十分な箇所がある場合、緊急の修理対応が必要になることがあります。

 

 

 

避難経路の確認と避難準備

 

台風が接近した際に備え、安全に避難するための経路を事前に確認しておきましょう。

 

避難先の所在地やルートについて家族で共有することが大切です。

 

また、避難に必要な持ち物をまとめた防災バッグをあらかじめ用意し、貴重品や非常食、飲料水、医薬品を一緒に入れておくと安心です。
 
*防災バッグの中身の一例

 

 

 

まとめ

 

台風シーズンを前に、住まいを守るための備えは欠かせません。

 

屋根や外壁のひび割れ、雨樋の詰まり、窓やシャッターの点検などは、被害を未然に防ぐために重要なチェックポイントです。

 

また、庭木の剪定や飛散しやすい物の固定など、屋外環境の確認も忘れずに行いたいところです。

 

こうした点検を「リスト化」しておけば、家族全員で共有でき、抜け漏れのない準備につながります。

 

特に近年は、ゲリラ豪雨や大型台風の発生が増えており、住まいに対する備えは「やっておけば安心」というだけでなく、生活の安心感や快適さを左右する要素にもなっています。

 

プロの目線でチェックすることで、普段見落としがちな箇所を早めに補修でき、被害を最小限に抑えることが可能です。

 

点検と準備を整えることは、単なる災害対策にとどまらず、ご家族が安心してくつろげる空間を守る大切な行動です。

 

災害が増えるご時世だからこそ、事前の点検で「我が家は大丈夫」という安心を得て、日常の暮らしをより快適に楽しんでいただきたいと思います。

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