リフォームコラム

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床材徹底比較!無垢、突板、シートの長所・短所と選び方
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2025.08.15

床材徹底比較!無垢、突板、シートの長所・短所と選び方

*参照:ウッドワン 

目次

 

1. 床材の基本的な種類と特徴

 

無垢材とは?木そのものを用いる床材の特徴

突板材とは?天然木の魅力を抑えた選び方

シート材とは?コストパフォーマンス重視の床材

複合フローリング:他の床材との違い

床材の選び方における種類選定のポイント

 

2. 無垢材の特徴と長所・短所

 

無垢材が持つ耐久性と自然素材ならではの魅力

湿度変化と無垢材:季節ごとに注意すべき点

耐久性と価格帯:無垢材導入の注意点

無垢材に適した空間の具体例

メンテナンス方法:長く保つための工夫

 

3. 突板の特徴と長所・短所

 

低コストで実現できる高級感の理由

材料選びと突板ならではのデザイン性

無垢材との比較ポイントと使い分け

突板の施工面での注意点と利便性

おすすめの用途や空間

 

4. シート材の特徴と長所・短所

 

シート材が人気の理由:コスト面でのメリット

見た目のリアル感とデザイン選択の幅広さ

耐久性とメンテナンス性におけるポイント

無垢材・突板と比較したときの主な違い

シート材が適した場所と導入事例

 

5. 床材選びのポイントと選定基準

 

ライフスタイルに合った選び方のポイント

用途ごとの素材選び:リビング、トイレ、寝室

家族構成と床材選び:お子様や高齢者向けには

予算別に考える:どの床材がベストか

専門家に相談する際の注意点とアドバイス

 

まとめ

 

 

 

 

 


1. 床材の基本的な種類と特徴

 

無垢材とは?木そのものを用いる床材の特徴

*参照:マルフォン  ヨーロピアンアッシュ 無垢フローリング 150 
 https://www.maruhon.com/product/

 

無垢材とは、その名の通り一本の木材をそのまま床材に加工したものです。

 

この材質の最大の特徴は、天然木ならではの温かみと木目の美しさです。

 

木そのものを使用しているため、高級感があり、経年変化とともに味わい深い風合いが生まれる点が魅力です。

 

オイル仕上げやウレタン塗装で表面を保護することが一般的で、住まいに自然そのものの心地よさをもたらします。

 

しかし、湿気や乾燥に敏感で寸法が変動しやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。

 

また、他の床材に比べて価格が高い点にも注意が求められます。

 

 

 

突板材とは?天然木の魅力を抑えた選び方
 
*参照:ウッドワン  突板フローリング 
https://www.woodone.co.jp/product/item/housing_cat/floor/

突板材とは、天然木を薄くスライスした突板を合板に貼り付けて作られた床材です。

 

一見すると無垢材に近い見た目を持ちながら、コストを抑えた選択肢として人気があります。
 
*参照:ウッドワン /2種類のコート処理で異なる性能
https://www.woodone.co.jp/product/item/housing/floor_standard/

表面の本物の木はわずか0.3mm~0.5mmの厚さですが、天然木特有の木目や質感を楽しむことができます。

 

価格面で優れており、メンテナンスの手間も無垢材に比べ軽減されます。

 

ただし、表面が薄い分、突板材は傷に弱く、無垢材ほどの耐久性は期待できません。

 

そのため、デザイン性とコストのバランスを考える際に検討したい床材です。

 

 

 

シート材とは?コストパフォーマンス重視の床材

 

シート材は、木材ではなく印刷されたデザインシートを基材に貼り付けた床材です。
 
*参照:三協アルミ Sフロア(化粧シート仕様)ナチュラルオーク調
https://alumi.st-grp.co.jp/products/interior/floor/sfloor/

この床材の大きなメリットは、非常に安価である点と、デザインの選択肢が幅広い点にあります。

 

天然木のような木目模様が再現されているものも多く、部屋の用途や予算に応じて気軽に選べるため、リフォームや賃貸物件での利用が進んでいます。

 

一方で、触れたときの質感は木材ほど自然ではなく、耐久性も限定的なため、長期間の使用や高頻度の利用にはあまり向かないと言えます。
 
*参照:三協アルミ /特殊印刷+エンボス仕様
https://alumi.st-grp.co.jp/products/interior/floor/sfloor/

 

 

 

複合フローリング:他の床材との違い

 

複合フローリングは、無垢材や突板、シート材の長所を組み合わせた床材です。

 

複数の層で構成されており、耐久性やコストパフォーマンスを重視しながらも、見た目や質感に配慮されています。

 

特に挽板を表面に施したものは、無垢材のような質感を持ちながら、寸法安定性に優れており、多くの住空間に適応します。

*挽板:2~3mm程度の厚さにスライスしたもので、突板は0.2~0.3mm程度の薄さにスライスしたものです。挽板は、無垢材に近い風合いを持ち、突板は薄く加工しやすいため、フローリングや家具の表面材として使われます。

一方、表面の素材によっては、傷が付きやすいなどの弱点もあるため、使用場所や頻度を考慮した選定が重要です。

 

 

 

床材の選び方における種類選定のポイント

 

床材を選ぶ際には、住む人のライフスタイルや用途を考慮することが重要です。

 

例えば、ナチュラルな空間を求める方には無垢材がおすすめですが、価格面や維持管理を考えると突板材やシート材が魅力的な選択肢となる場合もあります。

 

また、湿気や高い耐久性が必要な場所では、それぞれの材質の短所を補う複合フローリングが適しているでしょう。

 

床材はリフォームやリノベーションの印象を大きく左右する要素ですので、実際に材料を見て触れることで、空間に最適な選択ができるよう努めたいものです。

 

 

 

2. 無垢材の特徴と長所・短所

 

無垢材が持つ耐久性と自然素材ならではの魅力

 

無垢材とは、木をそのまま板状に加工した自然素材です。

 

この床材は自然の木目や質感が美しく、高級感を引き出す点が大きな特徴です。
 
*無垢材の一例
https://www.maruhon.com/product/


無垢材は、一枚の木から切り出されているため、耐久性が高く、長期間使用することができます。

 

また、天然素材ならではの風合いや温かみは、リノベーションや新築時に人気の理由の一つです。

 

ただし、湿度や気温の変化によって収縮や膨張を起こしやすい性質があり、その点には注意が必要です。

 

 

 

湿度変化と無垢材:季節ごとに注意すべき点

 

無垢材は天然素材であるため、湿気や乾燥によって床板が膨張したり収縮したりします。

 

特に日本のように湿気が多い季節や乾燥が進む冬場には、床が反ることや隙間が発生するリスクがあります。

 

そのため、無垢材を使用する際は、適切な湿度管理が求められます。

 

加湿器や除湿器を設置することで、無垢材の状態を安定させることが可能です。

 

また、定期的なメンテナンスも非常に重要です。

 

 

 

耐久性と価格帯:無垢材導入の注意点

 

無垢材の大きな魅力はその高い耐久性ですが、それに比例して価格帯も比較的高めです。

 

施工の際も、一枚一枚しっかりとした対応が必要で、費用がかさむことがあります。

 

また、経年変化による味わいが加わる一方、長持ちさせるためには日々のメンテナンスが不可欠です。

 

挽板や突板と比較しても、価格面では割高であり、リフォームやリノベーションでは予算を十分に考慮する必要があります。

 

 

 

無垢材に適した空間の具体例

 

無垢材はリビングや寝室といったリラックスしたい空間によく適しています。

 

その温かみのある質感が居心地の良い雰囲気を作り出します。

 

また、店舗やカフェの内装にも選ばれることが多く、独特の木目や自然の質感が空間デザインの一部として機能します。

 

ただし、湿気の多いトイレや水回りにはおすすめできません。そのため、場所ごとに適切な床材を検討することが大切です。
 
*無垢材の一例
https://www.maruhon.com/product/

 

 

 

メンテナンス方法:長く保つための工夫

 

無垢材を長期間美しく保つためには、日常的なメンテナンスも欠かせません。

 

具体的には、こまめな掃除や、必要に応じて天然オイルやワックスでの表面保護が推奨されます。

 

また、傷が付いてしまった場合も、サンディング(表面を削る作業)を施すことで修復が可能です。

 

このような管理をすることで、無垢材の床は長く美しい状態をキープすることができるのです。

 

 

 

3. 突板の特徴と長所・短所

 

低コストで実現できる高級感の理由

 

突板は天然木を薄くスライスして合板に貼り付けて作られており、低コストで天然木の質感を再現できるのが特徴です。
 
*突板の一例:ウッドワン コンビットストライプ 75N
https://www.woodone.co.jp/product/item/housing/floor_standard/


無垢材は一枚の木材を使用するため価格が高くなりますが、突板は木材の使用量を抑えることでコストパフォーマンスを実現しています。

 

また、表面が天然木なので、木目の美しさや独特の温かみを感じることができ、手軽に高級感を演出することが可能です。

 

そのため、リノベーションやリフォームを考えている方にも適した選択肢と言えます。

 

 

 

材料選びと突板ならではのデザイン性

 

突板は多様な材質の木を使用できるため、デザインの幅が広い点も魅力です。

 

オークやウォルナットといった人気の木材の木目を採用することができ、自分の好みに合ったフローリングを選びやすくなっています。
 
*突板の一例  ウッドワン/コンビットブラッシングオーク

https://www.woodone.co.jp/product/item/housing/floor_standard/

 

また、木目や色合いを統一して仕上げられるため、空間全体に統一感を持たせることが可能です。

 

さらに、無垢材のように一枚ごとに個性が強く出すぎることがないため、インテリアとの調和も取りやすいです。

 

 

 

無垢材との比較ポイントと使い分け

 

突板と無垢材を比較すると、無垢材は単一の木から作られているため、質感や耐久性で優れていますが、その分価格が高く、寸法の安定性に欠ける場合があります。

 

一方で、突板は無垢材に比べてコストが抑えられるため、リフォームや新築時の予算を軽減することができます。

 

また、突板は寸法が安定しやすいため、乾燥や湿気による反りや割れといったトラブルを軽減できる点でも実用性があります。

 

 

 

突板の施工面での注意点と利便性

 

突板は合板を使用しているため、施工性が向上しており床暖房への対応も比較的しやすい点が利便性として挙げられます。

 

ただし、表面が薄い天然木であるため、無垢材や挽板と比べて耐久性はやや劣ります。

 

特に、大きなキズや傷みが発生した場合、補修は難しいケースが多いです。

 

そのため、突板の床材は家具の配置や日常使いの際に丁寧な扱いが求められることを頭に入れておきましょう。

 

 

 

おすすめの用途や空間

 

突板は高級感がありながらコストパフォーマンスに優れているため、リビングやダイニングといった人が多く集まる場所におすすめです。
 
*突板の一例 ウッドワン / コンビットニューアドバンス
https://www.woodone.co.jp/product/item/housing/floor_standard/

 

特に、家具やインテリアとの調和を重視する空間では突板の均一なデザイン性が活かされます。

 

また、比較的耐久性が高いため、徐々に床が傷みやすい場所でも安心して使用できます。

 

予算を抑えつつ、インテリアにこだわりたい新生活やリノベーションの一環として取り入れるのも良い選択です。

 

 

 

4. シート材の特徴と長所・短所

 

シート材が人気の理由:コスト面でのメリット

 

シート材が人気を集めている最大の理由の一つは、そのコストパフォーマンスの良さにあります。

 

無垢材や突板材と比較すると、シート材は製造コストが低く、その分、販売価格も抑えられています。

 

特にリフォームやリノベーション時に予算を抑えたい場合、シートフロアーは非常に魅力的な選択肢となります。

 

また、施工が簡単であるため、工期を短縮でき、工事費用の面でもメリットがあります。
 
*シートフロアーの一例(Sフロア)
https://alumi.st-grp.co.jp/products/interior/floor/sfloor/

 

 

 

見た目のリアル感とデザイン選択の幅広さ

 

シート材は技術の進化により木目などのデザインが非常にリアルに再現されています。

 

本物の木材と見間違えるほどのクオリティを持つものも多く、自然な木目やカラーバリエーションが豊富です。

 

これにより、無垢材や突板でしか実現できないと思われていたデザインを、より手軽に取り入れることが可能になっています。

 

特定のインテリアスタイルに合わせたフローリング選びを楽しむことができるのも、シート材の大きな魅力といえます。

 

 

 

耐久性とメンテナンス性におけるポイント

 

シート材は表面の耐久性が高く、傷や汚れに強いという特徴があります。

 

特にペットや小さなお子様がいる家庭では、傷がつきにくく掃除も簡単なシートフロアーが重宝されます。

 

さらに、水分や湿気に対しても比較的強いため、日常的なメンテナンスも容易です。

 

この点で、無垢材や突板と比較すると、より扱いやすく手間がかからない床材だといえます。

 

 

 

無垢材・突板と比較したときの主な違い

 

無垢材や突板材との違いを挙げると、まず質感が最大のポイントとなります。

 

無垢材が持つ天然木ならではのぬくもりや独特の香りは、シート材では再現できません。

 

また、突板材のように本物の木を薄くスライスした材料を使用しているわけではないため、完全に人工的な素材となります。

 

そのため、本物志向の方には不向きかもしれません。

 

しかし、費用面やメンテナンスの手軽さで選ぶ場合、シート材が優位に立つことが多いです。

 

 

 

シート材が適した場所と導入事例

 

シート材はその耐水性や耐久性を活かし、水まわりの空間や頻繁に使用される場所で特に適しています。

 

例えば、リビングやダイニングのように人の出入りが多い場所、さらにはキッチンやトイレなどの水回りでも安心して採用できます。

 

加えて、費用を抑えたい場合でも多くの選択肢が用意されているため、リフォームやリノベーションを検討中の方にはおすすめです。

 

実際、モダンなデザインやヴィンテージ風の仕上げなど、幅広いスタイルにも対応する柔軟性が評価されています。

 

 

 

5. 床材選びのポイントと選定基準

 

ライフスタイルに合った選び方のポイント

 

床材を選ぶ際には、まずご自身やご家族のライフスタイルを考慮することが重要です。

 

たとえば、頻繁に掃除をする時間が取れない場合は、メンテナンスが少ないシートフロアーや突板が適しています。

 

逆に、自然素材の温かみや木目の美しさを重視する方は無垢材がおすすめです。

 

また、耐久性や触感も考慮しましょう。無垢材や挽板は素材そのものの質感が楽しめますが、湿度変化に弱いため、環境に応じた工夫が必要です。

 

 

 

用途ごとの素材選び:リビング、トイレ、寝室

 

床材選びは、使用する部屋の用途によっても変わります。

 

リビングのように人が集まる場所では、耐久性と見た目を兼ね備えた突板や挽板が人気です。

 

トイレや洗面所のような湿気が多い場所では、シートフロアーのような耐水性に優れた床材が適しています。

 

一方、寝室には、足触りの良い無垢材や、比較的暖かみのある床材を選ぶことで快適な空間を作ることができます。

 

 

 

家族構成と床材選び:お子様や高齢者向けには

 

家族構成も床材選びの重要なポイントです。

 

お子様がいる家庭では、汚れや傷が目立ちにくく簡単に掃除できるシート張りや突板が適しています。

 

また、無垢材や挽板は足触りが優しく温かみがあるため、高齢者がいる家庭でも安全で快適です。

 

ただし、無垢材の場合は湿度の変化に伴う伸縮があるため、適切な湿度管理が求められます。

 

 

 

予算別に考える:どの床材がベストか

 

床材選びでは、予算も重要な判断基準です。

 

比較的予算を抑えたい場合はシートフロアーや突板がオススメです。

 

これらの床材は見た目やデザイン性に優れ、リフォームやリノベーションの際にコストパフォーマンスが高い点が魅力です。

 

一方で、無垢材や挽板は価格が高めですが、その分自然素材の高級感や長寿命という価値が得られます。

 

用途と予算をバランスよく考慮しましょう。

 

 

 

専門家に相談する際の注意点とアドバイス

 

床材選びに迷ったら、専門家に相談するのもおすすめです。

 

ただし、その際は実際のサンプルを確認し、自分の目で質感や木目を確かめることが重要です。

 

また、ライフスタイルや環境条件を具体的に伝え、実用面でのアドバイスを求めると良いでしょう。

 

収納家具や壁材との色味やデザインのバランスも考慮しながら、総合的に判断することが満足度の高い選択につながります。

 

 

 

まとめ

 

床材選びは、リフォームの満足度を大きく左右する重要なポイントです。
 
https://www.maruhon.com/product/

無垢材は天然木ならではの風合いや経年変化が楽しめる一方、湿度や傷への配慮が必要です。

 

突板フローリングは見た目と耐久性のバランスが良く、コスト面でも優れた選択肢。

 

シートフローリングは手入れが簡単で、豊富なデザインから選べるのが魅力です。

 

それぞれの特徴を理解し、暮らし方やライフスタイルに合わせて選ぶことで、納得感のあるリフォームに。

 

単なる見た目だけでなく、日々の使い心地や将来のメンテナンスも考慮することで、より長く快適に過ごせる住まいづくりが実現します。

 

床材を正しく選ぶことは、豊かな住まいの第一歩。ぜひ慎重に、そして楽しみながらリフォーム計画を進めてみてください。
 

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