リフォームコラム

戻る
中古物件を購入して二世帯住宅にリフォームする際の注意点やポイント
二世帯・増築
2025.06.20

中古物件を購入して二世帯住宅にリフォームする際の注意点やポイント

中古住宅リノベーション~和の素材を生かした上質リノベーション/石川県金沢市

https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_384.html

 

二世帯住宅を新築するとなると費用が高額になってしまいがちです。そこで注目したいのが、中古物件を購入して二世帯住宅にリフォームする方法です。

 

この方法なら、新築に比べて費用を抑えながら、家族のニーズに合った住まいを持てる可能性が高まります。ただし、事前に知っておくべき注意点やポイントがいくつかあります。

 

この記事では、中古物件を購入して二世帯住宅にリフォームすることを検討している方に向けて、事前に知っておきたいことやリフォームの際に押さえておくべきポイントを解説していきます。

 

 

中古物件を購入して二世帯住宅にリフォームする前に知っておきたいこと

 

中古物件を購入して二世帯住宅にリフォームする場合、以下の点を事前に把握しておくことが大切です。


•    建築確認申請が必要になる場合がある

•    ライフラインの引き直しが必要になる場合がある

•    二世帯住宅は売却するのが難しい

 

それぞれ詳しく解説していきます。

 

建築確認申請が必要になる場合がある
 

中古物件を二世帯住宅にリフォームする際、大規模な間取り変更や増築を行う場合には建築確認申請が必要になることがあります。建築確認申請とは、着工する前に計画している建物の設計が建築基準法に適合しているかを審査してもらう手続きです。

 

建築確認申請が必要になりやすい例としては、壁や柱など 主要構造部の位置を変更したり、6畳以上増築したりする場合が挙げられます。手続きには時間と費用がかかるため、それを見越したうえでリフォームの計画が必要です。

 

また、古い中古物件の場合、「検査済証」がない場合があります。検査済証とは、新築時に検査を受けて建築基準法に適合していることを証明する書類です。

 

この検査済証がない物件で大規模リフォームを行う場合、建物が元々建築基準法に適合しているかどうかの確認が難しく、建築確認申請の手続きがより複雑になることがあります。そのため、中古物件を購入する際は、検査済証の有無を事前に確認することをおすすめします。

 

建築確認申請が必要かどうかや検査済証について分からない場合は、リフォームを依頼する業者に相談しましょう。

 

ライフラインの引き直しが必要になる場合がある


 
二世帯住宅へのリフォームでは、間取り変更や設備の増設に伴い、ライフラインの引き直しが必要になることがあります。たとえば、二階に新たにキッチンや浴室を設置する場合や、壁の位置を変えて部屋を作り直す場合には、給排水管や電気配線、ガス管を新たに引き直す工事が必要です。

 

また、世帯人数が増えると電気のアンペア数を上げることも検討しなければなりませんが、同時に月々の電気料金も上がる可能性があります。

 

 

二世帯住宅は売却するのが難しい
 
中古物件を購入して二世帯住宅にリフォームした場合、将来的に売却するのが難しくなる場合があることを把握しておく必要があります。

 

二世帯住宅を求める買い手は限られています。核家族化が進む現代社会では、親子での同居を希望する家族は全体の一部で、多くの家庭に当てはまるとはいいがたいでしょう。二世帯住宅特有の間取りは、単世帯の家族にとって不都合な場合があり、売却時のネックになる可能性があります。

 

さらに、二世帯住宅は一般的に広さがあり設備も充実しているため価格が高くなりがちですが、需要が限られているため投資した金額に見合う価格で売却できない可能性があります。

 

中古物件を購入して二世帯住宅にリフォームする際は、長期的に住み続けることを前提に考えるか、将来的に単世帯住宅に戻しやすい間取りにしておくことも検討すべきでしょう。

 

 

中古物件を購入して二世帯住宅にリフォームするときの3つのポイント

 

中古物件を購入して二世帯住宅にリフォームする場合、以下の点を事前に把握しておくことが大切です。


•    間取りの種類とメリット・デメリットを把握しておく

•    共有する設備を決めておく

•    補助金や減税制度をチェックする

 

それぞれ詳しく解説していきます。

 

 

間取りの種類とメリット・デメリットを把握しておく
 

二世帯住宅の間取りは主に、完全分離型、一部共有型、完全共有型の3つに分類されます。

 

完全分離型は、玄関、キッチン、浴室、トイレなどすべての生活空間が分かれている間取りです。プライバシーが確保でき、お互いの生活リズムを気にせず暮らせますが、リフォーム費用が高くなります。

 

一部共有型は、玄関やリビング、浴室など一部の空間を共有し、寝室などのプライベート空間は分かれている間取りです。設備を共有することでコストを抑えられますが、共有スペースのルールを決めておく必要があります。

 

完全共有型は、ほとんどの空間を共有し、寝室だけが分かれている間取りです。リフォーム費用を最も抑えられますが、プライバシーの確保が難しいこともあります。

 

どのタイプが最適かは、家族の関係性や生活スタイル、予算によって異なります。リフォーム前に家族全員でしっかり話し合い、将来の生活も見据えて選択することが大切です。

 

 

共有する設備を決めておく
 

完全分離型以外の間取りにする場合、共有する設備を事前に決めておくことでリフォーム後の後悔を防ぐことができます。

 

玄関を共有すれば建築費用を抑えられますが、靴の収納スペースや出入りするタイミングに配慮が必要です。キッチンの共有も、費用を抑えられますが、調理時間や食事の時間、食の好みなどが異なる場合は世帯間での話し合いが必要になります。

 

浴室の共有も費用を抑えられますが、入浴時間の調整や配慮が必要です。リビングを共有すれば広々とした空間を確保できますが、家族の関係性によってはストレスの原因になるかもしれません。

 

このように、共有する設備を決める際は、家族全員の生活スタイルや好みを考える必要があります。リフォーム後に後悔しないよう、じっくり話し合いましょう。

 

 

補助金や減税制度をチェックする
 

中古物件を二世帯住宅にリフォームする際は、さまざまな補助金や減税制度を活用できる可能性があります。

 

たとえば、築年数の古い中古住宅の場合、耐震診断や耐震改修工事に対する補助金を受けられる場合があります。他にも、省エネ性能を高めるリフォームや、高齢者や障害者がいる家庭向けに、バリアフリーリフォームに対する補助金制度などがあります。

 

リフォーム費用を住宅ローンで借り入れた場合、住宅ローン控除を受けられることもあります。また、バリアフリーリフォームや省エネリフォームを行った場合、固定資産税が一定期間減額される制度もあります。

 

これらの補助金や減税制度は、適用条件や申請期限が細かく定められており、年度によって内容が変わることもあります。最新の情報の確認と専門家への相談をおすすめします。

 

 

二世帯住宅の中古物件を購入する方法もアリ

 

中古物件を購入して二世帯住宅にリフォームする方法には、「二世帯でない中古物件を購入してリフォームする方法」「二世帯住宅の中古物件を購入してリフォームする方法」があります。

 

これまで説明してきたのは前者ですが、最初から二世帯住宅として設計された中古物件を購入することも一つの選択肢です。ここでは、二世帯住宅の中古物件を購入するメリットとデメリットを解説します。

 

 

二世帯住宅の中古物件を購入するメリット
 
通常の住宅を一から二世帯住宅にリフォームする場合に比べて、費用を抑えられる可能性があります。すでに二世帯住宅として設計された物件を購入すれば、大規模な間取り変更が不要になることが多いためです。

 

また、リフォームの計画を進めるうえでの手間を省くことができ、ストレスが軽減されます。一般的な住宅を二世帯住宅にリフォームする場合、どのような間取りにするか、どの設備を共有するかなど、家族間で意見が分かれて苦労することも少なくありません。

 

しかし、すでに二世帯住宅として設計された物件であれば、基本的な間取りや設備配置はできているため、細かな好みに合わせた修正だけで済む場合があります。

 

 

二世帯住宅の中古物件を購入するデメリット
 
二世帯住宅の中古物件を購入する場合、物件探しの難易度が高いことが最大のデメリットと言えるでしょう。二世帯住宅の中古物件は、そもそも一般的な中古住宅に比べて流通量が少ないため、物件探しから大変です。

 

とくに希望のエリアで理想的な物件を探すのは困難です。限られた物件数の中から、立地、間取り、築年数、価格などすべての条件を満たす理想的な物件を見つけるのは非常に難しいかもしれません。

 

対策として、完璧な物件を探そうとするのではなく、リフォームを前提に探すのが現実的です。建物の構造や立地などの変更できない要素を重視し、内装や設備などの改善できる要素については、リフォームで対応することを考えるとよいでしょう。

 

 

まとめ

 

中古物件を購入して二世帯住宅にリフォームすることは、新築で二世帯住宅を建てるよりも費用を抑えながら、家族の希望に合った住まいを実現できる選択肢です。

 

成功のポイントは、建築確認申請の必要性やライフラインの引き直しなど、事前に注意点を確認したうえで、家族の生活スタイルに合った間取りタイプを選び、共有する設備を事前に決めておくことです。補助金や減税制度を活用して費用負担を軽減することも検討するとよいでしょう。

 

中古物件のリフォームは専門的な知識が必要なため、信頼できる専門家に相談しながら進めることがおすすめです。もし分からないこと・不安なことを相談しながら、そのままリフォームまで任せたいという方は、石友リフォームサービスを活用してください。経験豊富な専門家が相談に対応させていただきます。

石友リフォームサービス 富山エリアの情報はコチラ
石友リフォームサービス 石川エリアの情報はコチラ

ページ先頭へ