富山石川福井埼玉2025年08月19日
「無料点検」を謳い、高額な契約を迫る点検商法が急増しています。
「太陽光パネルの点検が義務化された」などと偽って訪問し、消費者を欺くケースが見られます。「パネルを長期使用するために洗浄が必要」などと説明し、40万円といった高額な契約を迫る事例があります。
国民生活センターによると、2024年度の太陽光発電システム点検に関する相談は全国で613件に上り、これは前年度の2~3倍に増加しています。
相談者の約6割は70~80歳代の高齢者の方です。
太陽光発電システムの導入が進む一方で、悪質な業者によるトラブルも増加しており、「発電電力が得られない」「電気代がかからなくなる」といった甘い誘い文句で契約を迫るケースも報告されています。
説明責任を果たさない無責任な事業者や、買い叩く行為も存在し、消費者が事業者の手口や事柄のポイントをしっかりと把握することが重要です。
2025年に東京都で太陽光発電の設置義務化が始まった背景もあり、今後も悪質な事業者に注意する必要があると指摘されています。
国民生活センターや関係機関は、消費者に対して以下の点に注意するよう呼びかけています。
・その場で契約せず、複数の会社から見積もりを取り、慎重に検討することが非常に重要です。
・業者の説明を鵜呑みにせず、すぐに契約することは避けましょう。
・太陽光発電システムは決して安い買い物ではありません。導入を検討する際は、メリットだけでなくデメリットも十分に理解し、悪質な業者に騙されないよう注意することが大切です。
具体的には、以下の点に注意が必要です。
・業者は複数の業者から見積もりを取って比較することで、平均から外れた懸念のある事業者を見分けられます。
・契約を急がず、すぐに契約を迫ってくる業者は要注意です。契約内容をよく確認し、納得するまで時間をかけて検討しましょう。
・デメリットの説明があるか確認が必要です。収入の見積もりが現実的かどうか、災害時の対応はどうなるかなど、デメリットについてもきちんと説明してくれる業者を選びましょう。
・契約内容をしっかりと確認することが大切です。特に、契約書は注意深く読み込みましょう。不明な点があれば、業者に説明を求めるか、専門機関に相談しましょう。
・家族や友人にご相談されることをおすすめします。太陽光発電システムの導入は大きな投資です。家族や友人に相談し、冷静に判断できる環境を作りましょう。
これらの対策を講じることで、太陽光発電に関するトラブルに巻き込まれるリスクを減らすことができます。