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平屋のリフォームのメリット・デメリットは?施工事例を合わせて紹介![Vol.919]
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2023.11.16

平屋のリフォームのメリット・デメリットは?施工事例を合わせて紹介![Vol.919]

日本の住宅は2階建ての住宅が主流となっています。特に、都市部では平屋の住宅はあまり見られません。平屋といえば昔ながらの和風な住宅のイメージですが、近年はモダンでおしゃれな平屋住宅が増えています。そのためか、平屋住宅は若者を中心に注目度が高まっていると言われています。


この記事では、平屋のリフォームについてのメリット・デメリットを中心に、平屋リフォームでできることや施工事例をご紹介します。



平屋の魅力やメリット

平屋の魅力やメリットは次の3つです。


● 住宅内の移動が楽になる
● 開放感があり、家族とのコミュニケーションがとれる間取りを実現しやすい
● 耐震性が上がる
● メンテナンス費用が安くなる


それぞれ詳しく見ていきましょう。


住宅内の移動が楽になる

平屋 リフォーム

平屋の最大の魅力は、住居スペースがワンフロアに収まり、住宅内の移動が楽になる点です。階段を上ったり下ったりすることなく、全ての部屋を行き来できるのは、とくに高齢の方々や小さなお子様がいる家庭にとって、大きなメリットとなります。さらに、平屋の住宅をバリアフリー設計にすることで、将来的に介護が必要になった場合にも対応可能です。リフォームや改修の必要性が減り、経済的な負担の軽減につながります。また、若い世帯でも世帯人数の少ない方を中心に平屋を検討されるケースも増えています。


開放感があり、家族とのコミュニケーションがとれる間取りを実現しやすい

LDK リフォーム

2階構造の住宅の場合、1日のほとんどを2階で過ごし、用事があるときだけ1階に下りてくるような生活を送るという人も少なくありません。そうなると、家族同士でも必要最低限のコミュニケーションになってしまいます。


平屋ならワンフロアに収まる構造になっているため、家族と顔を合わせる機会が増え、自然にコミュニケーションも取れるようになります。さらにコミュニケーションを取る機会を増やすために、リフォームでテラスやウッドデッキを設けてみるのも良いかもしれません。


耐震性が上がる

2階建て以上の場合は、上の階の重さや揺れが1階部分に伝わるので、耐震性を考慮してリフォームを行う必要があります。しかし、平屋では2階の分を考慮する必要がありません。そのため、無理なく耐震性の高い住宅を作れることも一つのメリットになります。


メンテナンス費用が安くなる

リフォーム工事

平屋のメリットの一つとして、経済面も挙げられます。


多くの人が考える住宅のメンテナンスといえば、外壁塗装や屋根の修理などが主に挙げられるでしょう。これらの作業は数年に一度は行う必要があり、その都度、高額な出費が必要です。とくに2階建てや3階建ての住宅では、高所作業となるため、必然的に安全確保のための足場が必要になります。足場の設置は、メンテナンスにかかる費用の中でも大きな割合を占めているため無視できないものです。


しかし、平屋の住宅の場合は低い位置での作業が中心となるため、高い足場を組む必要が少なくなります。そのため、足場の設置にかかる費用が大幅に削減されるのです。また、作業の効率も良くなるため、短時間での施工が可能となり、それがまた労務費の削減につながります。



平屋ならではの懸念点やデメリット

ここまで平屋の魅力やメリットについてお伝えしました。しかし、平屋にも懸念すべきデメリットがあります。具体的には次の4つです。

● 建設コストが割高になる
● 家が狭くなる可能性がある
● 周辺に高い建物が経つと日当たりが悪くなる可能性がある
● 防犯対策としてプライバシーへの配慮が必要になる


こちらも、それぞれ詳しく見ていきましょう。


建設コストが割高になる

2階建ての場合、2階部分の基礎と屋根は1階と共有になります。一方、平屋の場合は床面積分の基礎と屋根が必要なので、2階建てと比べて、1坪あたりのコストが上がってしまいます。さらに平屋で大きな家を建てる場合には外壁面積や床・天井の断熱面積が増えるため、その分割高になるでしょう。


また、2階建てを減築して平屋にする場合には、屋根がなくなる部分があるため、小屋組の木材が余計に必要となったり、施工時期が雨の少ない季節に限定されるというデメリットもあります。


家が狭くなる可能性がある

平屋 リフォーム

平屋と2階建て住宅で、土地面積が同じだと生活スペースが狭くなります。そのため、伸び伸びと生活したい場合は、ある程度、広い土地面積をもった敷地を確保する必要があります。リフォームで床面積を増やせますが、当然、敷地内でなければならないため増やせる面積は限られており、あまり期待はできません。


さらに、建ぺい率も考慮しなくてはなりません。建ぺい率とは、敷地面積に対して建築できる面積の割合のことで、地域によって定められている割合はさまざまです。建築協定によって一定の制限がかかる場合もあるので注意が必要です。


しかし、十分な土地の確保ができる方やコンパクトな住宅で問題ない方であれば、平屋で問題ないと言えるでしょう。


周辺に高い建物が建つと日当たりが悪くなる可能性がある

周辺の高い建物

平屋は、建物の低さが特徴的ですが、日当たりの問題が生じる場合があります。特に、都市部や新興住宅地など、近隣に高い建物が多いエリアでは、日の光が遮られやすくなります。日当たりは生活の質や健康にも影響する要素の一つなので、平屋へのリフォームや新築を考える際は、周辺環境もしっかりとチェックすることが大切です。


防犯対策とプライバシーへの配慮が必要になる

防犯対策

平屋の住宅は、1階部分のワンフロアに収まることがメリットだとお伝えしましたが、逆に捉えると、全ての部屋が1階に集まるため、防犯性が低くなり、プライバシーの確保が難しくなります。


はじめに防犯性に関してですが、平屋は空き巣のターゲットになりやすいという特徴があります。空き巣をする側に立って考えてみると、2階部分がある住宅と比べれば、全ての部屋に足場を必要としないため、侵入しやすくなります。また、洗濯物も2階に干すことができないため下着泥棒のような犯罪に合うリスクが高まってしまうのもデメリットです。


またプライバシーに関しては、家族内だけの問題ではありません。2階建て以上の建物から見下ろされる構図になるため、きちんと対策をしなければ外からの目にさらされる可能性があります。防犯対策と並行して、カーテンやブラインド、フェンスの設置などプライバシー対策も必要です。



平屋のリフォームでできること

平屋はその構造のシンプルさから、リフォームの幅が非常に広いのが特徴です。2階構造の住宅だと、部屋を仕切る壁で2階部分の重量を支えるため、リフォームの内容が制限されてしまいます。平屋の場合は、重量について気にする必要がないので、部屋をつなげて広々とした空間を作り上げたり、間取りを変更したりと一定の条件を満たせばある程度自由にリフォームができます。


また、平屋の場合は天井高に自由度があります。視覚的に開放感のある空間を演出したいときは、フラットな天井を取り除き、あえて勾配を付けるリフォームを実施することも可能です。天井高が高くなった部屋の空間は、開放感にあふれた部屋になり、リフォーム前とはガラッと変わった印象を受けるでしょう。



富山県での平屋のリフォーム事例をご紹介

平屋 リフォーム 富山

出典:https://www.ishitomo-reform.co.jp/case/details_360.html


ここで、石友リフォームサービスが行った平屋のリフォームの一例をご紹介します。こちらの住宅は元々2階建ての住宅でしたが、耐震面を考慮して、平屋への減築リフォームを提案しました。二つの家族が生活するため、ゆとりのある動線と収納スペースの確保が必須でした。そこで、家具を設置する位置に加え、食品庫やウォークインクローゼット、屋根裏収納スペースを作るなど空いたスペースの活用に特にこだわりました。


また、LDKには家族全員で集まって食事ができるダイニングテーブルを設置し、暗くならないようにトップライト配置したことで、より楽しく家族で交流できるような空間を実現しています。



まとめ

平屋のリフォームは、1階部分ですべて完結するため、生活するにあたって移動が楽になり、家族間のコミュニケーションが増えるメリットがあります。しかし、防犯面やプライバシー、日当たりに関してはきちんと対策を取るようにしましょう。


もし、この記事を読んで平屋のリフォームをしようと考えられた方で、お悩みがある場合は、お気軽に石友リフォームサービスにご相談ください。北陸No.1の経験と実績を持ち、一流の専門家たちが最適なリフォームを提案します。



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